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俺が楓の世話になっている?  俺には楓が必要?  簡単な話じゃない?  じゃあ、簡単に済むのであれば、さっさと俺なんかと一緒にいるの止めてた? 幼馴染みだからという情が邪魔してどうしても俺から離れられなかったのか? 俺に親切なことしてるつもりだったのか? 違うだろ、お前。 結局、怖かったんだろ。 自分が悪者になるのが。 俺を邪魔者扱いするような自分を見たくなかっただけだろ。  何なんだよ……何なんだよ。  涙が、止まらない。  邪魔なんだ。 そうだと思ってた。 思ってたけど――辛い。
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