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「何か客を寄せられる手段が思いつけば良いんだが……あるのは種類と人手だけだしな」
「周りには、ボックルちゃんの店より繁盛した専門店がある……結構状況は厳しいよね」
「そうだな……」
呟いたネロが、ふと思い出したように訪ねてきた。
「そういや……昨日店で言ってた『こんびに』って何だ? どういう店だ?」
「コンビニ?」
確かに昨日そんな事を言ったような気もする。
「コンビニってのは、弁当や飲み物を売ったり、あと薬や化粧品や雑誌とかを置いてる店のことよ。大抵のものは置いてあるから、どんな人もよく来るわ」
「どんな人も? 例えば子供や老人とかもか?」
「来るわよ。一つの店に色々置いてあるから」
「ふむ……」
顎の下に手を置いて、ネロがシンキングポーズをとる。彼は今、どんな事を考えているのだろうか。
考えなければいけないことはたくさんあるが、今はとりあえず目の前の朝ごはんを食べよう。
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