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「俺は今まで、木の実の在り処や住んでる動物達の事なら知っていた。逆に言えば、それ以外の事は何も知らなかった。今こうやって苦しい状況を招いているのも、俺の無知が原因だという事は重々承知してる」
そこまで言ったボックルちゃんは、決然とした表情で言った。
「だからこそ……お前達の知恵を貸してほしい。頼む──この依頼、引き受けてくれるか?」
そう言って頭を下げたボックルちゃんを、しばし静かに見ていたネロは、フゥっと溜め息をついてからこう告げた。
「言ったろ? それ相応の依頼料を払うなら引き受けてやると──」
「……!! それじゃあ──」
「あぁ、分かった」
「その依頼──ネロ=ガング=ヴォルフの名に懸けて解決する!!」
そう言ったネロの口元には、ハードボイルドな笑みが浮かんでいた。
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