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第二章 最高の幕の下ろし方
「いやぁ~……心配かけさせちゃってごめんね」
病院のベッドの上で、上半身を起こしたルソーさんが照れ笑いをした。
「いいよいいよ、大事に至った訳でも無かったし。ルソーさんが元気で何よりだから」
私はベッドの隣の椅子に腰かけながら答えた。
ルソーさんが病院に運ばれたという話を聞いて、私とネロはすぐにその病院へと駆け込んだ。
話によると、ルソーさんが運ばれた理由は腰痛らしい。朝起きると、布団から体を起こすのすらままならなかったらしいのだ。
ルソーさん自身はとても元気で、夕方には腰痛もマシになっていた。大事をとって二、三日は入院するらしい。その間、ルソーさんの床屋は休みとなった。
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