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第1章 §大学…嫌い§
ワタシはリリィ…大学に通ってて
一人暮らししてるの…
だけど、大学では嫌なことばっかり
家に帰って話す相手と言えばエドワードだけど
エドワードはなにも言わないの
黙ってワタシを見つめるだけ…
だって″彼″は人形だから
プラスチック製の85㎝のピエロ人形…
だけどいいの、いつも笑ってるから
ワタシを励ましてくれてる気がするし…
だけど…その日は何か違ってて…反発ができなくて
悔しくて弱い自分に嫌になって泣いていた
自分と人形のエドワードしかいない部屋の片隅で……
ワタシ
「ぐすっぐすん…どうして
みんなワタシをいじめるの…?
あんな大学…もう行きたくない…
みんな嫌いだよ…だいっ嫌い!」
ワタシは部屋の片隅で丸くなりながら
視線を感じてそちらに視線を向けた…
エドワードだ…エドワードがこっちを
切なそうに見つめてきてる…
85㎝の人形…″彼″は立ち上がって
胸に手を当てて…う、動いた?
座らせてたはずだけど……
「なかないで…リリィ…」
!?
ワタシ
「わっ…しゃ、喋った…!?
わ、ワタシ…幻覚を見てるのね…」
エドワードは首を傾げてから
置いていたベッドの上から飛び降りてきた
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