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第三章 勇者の帰郷
勇者グフドムと勇者ダムガンたちは、その翌日帰路に就くつもりだったが、そうはいかなかった。
勇者ダムガンたち冒険者の一行は、ダバインに怪しまれないよう見世物一座に扮してこのザジバルの町に入っていた。入るにあたっては興行の許可を取ったり、ポスターを張りビラを配ったりして事前に宣伝活動を行っていたので、本物と信じて見世物を楽しみにしている人々が大勢いた。
その人たちの声に押され、ダバインたちはその町でも興行をせざるをえなくなってしまった。
午前と午後の部の二回に分けてダバインたちは興行を行った。大勢の人たちが集まり、また、勇者グフドムたちも帰りを一日遅らせて見世物を楽しんだ。
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