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やれやれと言わんばかりに広太は肩をすくめた。
普段から広太は仕草が大袈裟だ。 中学で知り合い、最初こそ気になってはいたものの、今となってはそれが日常になった。
だから俺は気にせず先輩に訊いた。
「これらの小説が何のジャンルか分かりますか」
「ん、ええ、まあ。 貸してごらん」
表を渡すと先輩は赤色のシャーペンを胸ポケットから抜いて、迷う事なく貸し出し中の本のジャンルを横に書いていく。
まあ二ヶ月も経ってるならどのジャンルの本が無いかは把握済みだろう。
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