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爺やの腰を抑えてうずくまる姿に、供の者たちが慌てて集まる。
その様子を振り返りながら、女の身体はお構いなしに引きずられていく。
「無礼な!!離しなさい!!」
視線の先に農家の納屋だろうか、粗末な小屋が。
何かを決心したかのような表情の若武者は、一言も発せずに小屋を目指す。
懐の小太刀は取り出した途端に打ち落された。
[ガッ!ズザザザザ…]
絶望的な音を立てて小屋の戸が開かれる。
荒い戸塀の所々から光が漏れ込むものの薄暗い小屋だ。
藁しべがまばらに散る固い土床に引き倒すように抛られる。
「っ!!……おやめください……」
引きずられてきた腕も、打ち付けられた腰も痛む。涙が浮かぶ。
これまでの命令口調から懇願。
「……お助けください……」
すがる思いで見上げる男の大きな身体がなんの躊躇もなく迫りくる。
身じろぎ後ずさるも僅かなものだ。髪飾りがチリリと鳴る。
男の強い精気のこもる眼差し。
ぐいと突き出される腕。抗うことは許されない。
着物の胸元が一気に開かれる。
「きゃっ」
真っ白な肌に柔らかなふくらみ。
男の左の口角が吊り上がる。
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