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「フンフ~ン♪」
トマトケチャップを大量に詰めた箱を積んだバイクに乗った少年が歌いながら商店街を駆け巡る。
「ここは、海沿いに建つ小さな商店街ルノワ~
品揃えは無駄に良いけど物価が高いから気をつけな~♪」
「余計な世話だ!」
どこかから、聞こえた親父の怒鳴り声を聞き流し少年は近くの駐車場にバイクを止め大量の箱をバイクから下ろし店に運び込む。
店の前には、小柄な男が立っており箱を担ぐ少年を歓迎した。
「待っておりましたぞぉ、ルノヴィグ様」
「あぁ、ミルクボーイ出迎えどうも 。出迎えてくれてなんだがピークを呼んでくれないか?この荷物バカに重いんだ...」
「それはそれは、わざわざこんな店まで来てくださってお疲れでしょう。ルノヴィグ様は店の中に先に入っていてくだされ。直ぐにピークを呼んできますでの」
そうさせてもらうよと右手を挙げ店の扉を開ける。
扉を開けると、中には人が入れる程の便器が三つ並んでいる。ルノヴィグはそのうちの一つのフタを開け中に呼び掛ける。
「おーい、俺だ!ルノヴィグだ!例の品物を届けにきたぞぉ!」
「...」
「あぁ~めんどくせぇ!暗証番号を言えってか?全く【我らがマスターアーキンスに祝福あれ】これでいいだろ早く開けてくれ」
少ししてから、トイレの奥から若い女性の声が聞こえてきた。
「ピンポ~ン!声質から判断した結果あなたがルノヴィグ様だという事が分かりました!直ぐにゲートを繋げますので少しお待ち下さい。」
声が途絶えると同時にルノヴィグは、便器に体を詰め込む。はみ出た部分があると大変な事になる。
3秒後、便器の部分だけを綺麗に切り取った形の光線が上から降ってきて便器だけを包んだ。
はみ出た、服の端が光線から漏れ切り落とされる。
そして、気付くとルノヴィグは小綺麗な喫茶店のトイレの中にいた。
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