プロローグ

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平凡な自分が嫌でたまらなかった。 自分には、何も無い。 そう、思っていた。 けれど、最近になって思い出す一人の人。 その彼の姿も顔もはっきりとはしないけれど。 その彼の言葉で、自分の中のコンプレックスが消えていくのを不思議に思っていた。 『きれいな声だね』 それだけ。 それだけの事なのに――……。 どうして?
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