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「まぁ、ぼっちのお兄さんにお供してあげますよ。旅を楽しみましょう」 頼んでもないのについてくる気満々だった。 まさにありがた迷惑。 そんなこと言ってしまうと今すぐにでも命を取られてしまいそうで怖い。 そもそも、本当に死んでしまうのか。 体調が悪いことはない。 突然死もしくは事故死とか。 少女の言葉を信じるなら五日は大丈夫であろう。 少女が本物かどうかをしっかり見定めないと。 始発に乗って最初の目的地に着いたのは、おやつの時間だった。 かと言って、食べている時間なんてない。 急いでコインロッカーへと向かった。 「甘いものが食べたいです」 電車から降りるや否や少女が言った。 図々しいだろ。てか、勝手にすればいい。 そもそも食べることができるのか。 他人には見えないはずだ。 もし食べられるとするなら、側から見ると食べ物が浮いている光景。 絶対騒ぎになるだろう。
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