作品原案

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作品原案

『目が覚めたらそこは屋外階段の踊り場だった。』 余命3ヵ月の余命宣告を受けた本郷舞は踊り場から飛び降り自殺を試みる。飛び降りようとした瞬間、たまたま下にいた日暮雄一に止められる。そして自分と一緒に文化祭に出ることを約束させられてしまう。それを知ったクラスメイトからのいじめはエスカレートし、担任からも激しく止められるが舞は雄一の熱意に感動して文化祭の練習に力を入れる。文化祭の練習で舞は雄一と一緒にいることが増えたため、担任の若原和尚に雄一にいじめられていると思われ、担任は雄一を退学させようとする。舞は雄一の無罪を示し、彼に文化祭の練習を止められなくなった。 文化祭まで2週間を切ったある日、舞は声が出なくなり呼吸も浅くなってしまう。それでも文化祭まで、と歌い続けていると呼吸困難で倒れてしまう。無事目を覚ましたが、入院となってしまった。 退院できないまま文化祭当日になってしまった。誰もが舞は姿を現さないと思う中、雄一だけは彼女が来ることを信じていた。二人の出番になるも舞は姿を現さない。雄一もこれまでか、と舞台上に上がり、曲を流す。雄一が観客に謝罪をしようとした瞬間、ドアが開いた。舞が来たのだ。マイクもない状態にも関わらず彼女の歌声は会場全体に響き渡る。ゆっくりと舞台上に上がり、マイクを取り歌いきった。歓声が上がり、嬉しそうに舞を見る雄一。次の瞬間、舞は倒れてしまった。 病院に運ばれたが、もう助からないだろうと診断を受けた。そこにいた舞の家族はショックで言葉が出ない。雄一は家族に自分のせいで、と謝罪をする。すると、舞が雄一の袖をつかみ涙を流しながら否定をする。自分が望んでやった事だから、と。幸せだった、と。そして彼女は静かに息を引き取った。 舞が亡くなった半年後、雄一はメジャーデビューを果たした。その曲は《病名、自己嫌悪》
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