第12章:邂逅遭遇 2

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ヨウコの視線は無意識のうちに、彼女たちが犠牲となった五差路のauショップへ向いていた。 「しかも犯人は、20歳の女子大生だっていうじゃないですか。ワイドショーに出てた写真を見て、驚きましたよ。僕と同い年のあんなに可愛らしい人が、14人もの命を奪ったのかって」 ―――― なるほど。この男は、廣川 花凛と同じ20歳か……。 青年の声が途切れたところで、ヨウコは彼へ向き直った。 「亡くなったご友人とは、長年のお付き合いだったんですか?」 気を付けてはいても、なかなか日頃の習慣というのは抜けないものだ。 ヨウコがつい問い掛けてしまった、被害者との関係性。 だが、青年はそれに対して気にする様子もなく、左右に頭を振った。
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