第12章:邂逅遭遇 2

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「あの……。もし、お時間があるようでしたら一緒にそのバーへ行きませんか?」 「えっ、この後ですか……?」 「はい。本当は亡くなった友人を偲んで、1人で飲むつもりだったんですけど、ご迷惑でしょうか?」 思いがけない誘いに、ヨウコは目を見開いた。 このチャンスを逃す手はない。 しかし、2つ返事で彼の誘いに乗るのも、怪しまれるだろうか。 何より、今し方知り合った男と飲みに行くなど、軽い女のようで気が引ける。 ヨウコは咄嗟に左腕につけた時計を見て、迷うフリをした。 実際、時刻はまだ午後3時を過ぎたところだ。 バーが開くには、だいぶ早いだろう。
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