63人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヨウコさんは何にしますか?」
「えっと……。ブレンドで」
「じゃあ、僕も同じものを」
「かしこまりました。ブレンドコーヒーお2つ、すぐにお持ちいたします」
ウエイトレスの媚びるような上目遣いに、ヨウコは微かな苛立ちを覚えた。
だが、きっと女性たちが自分に好意の視線を送って来ることには、慣れているのだろう。
ヤスヒトは爽やかな笑顔を向けてオーダーすると、そんな仕草には目もくれず、何事も無かったようにヨウコへ視線を戻した。
最初のコメントを投稿しよう!