第13章:邂逅遭遇 3

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「まあ、そんなところですかね。ところで……ヨウコさんは、僕のことを疑っているんですか?」 「えっ?」 「あなたが銀髪の若い男……つまり、僕を追っている理由を聞きたいんです」 唐突に投げかけられた疑問と、鋭い視線。 やはり、ヤスヒトはヨウコの動きを把握していた。 献花台で接触して来たのも偶然ではなく、意図的なものだったのか。 ならば今更、隠す必要もないだろう。 ヨウコは煩さを増していく心音を落ち着かせるため、一度大きく深呼吸をしてから口を開いた。
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