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「ええ。僕の見る目が無かったんだと、今は反省しています。村岡さんは仕事に対する考え方が甘すぎる。休む度、他の方に迷惑をかけていたことにすら気付いていないようですから……」
呆れたように呟いた店長の言葉に、私の苛立ちは最高潮に達した。
「年下のくせに、偉そうに説教してんじゃないわよ! 独身のアンタと違って、私は家のことやら子育てで忙しいんだから! こんな職場、こっちから辞めてやるわ!」
店長とのやり取りは全て聞こえていたらしい。
暴言を吐き捨てて、職場を去る私を止める者は誰も居なかった。
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