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「あのぉ……すみません」
わたしの猫なで声に、男が不愉快そうに顔を上げた。
何? そんな露骨に嫌な顔しなくたって良いじゃん。
吸い込まれそうなダークブラウンの瞳。
色白で細身だけど腕とかは筋肉質だし、顔も文句なし!
今までヤッた男の中でも、一番のイケメン。
彼と目が合った瞬間、わたしは今までに感じたことのない衝動に駆られた。
この男に抱かれてみたい……!
無意識のうちに、男の柔らかそうな唇に自分の唇を重ねていた。
僅かに開いた隙間から舌を強引に滑り込ませて、首に両腕を回す。
周りの人間が騒めいているのがわかる。
でも、そんなの知ったことじゃない。
夢中で何度も何度も男の唇に吸い付いた。
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