第3章:トキコ【厚顔無恥 2】

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「ちょっと、私は客よ!? 何てことするのよ!? 」 後を追いかけ、カバンを拾うなり叫んだ私に、銀髪の青年はゆっくりと近づいて来る。 怪しい光を放つ、ダークブラウンの瞳。 「それはこちらのセリフですよ。先ほどの行為は店の防犯カメラに記録されています。何なら、今から警察を呼びましょうか?」 まるで汚物でも見るような彼の視線に、思わず私は尻餅をつき、ガタガタと震えだした。 そんな……言いなりになるタイプだと思ったのに。 怖い……。 怯える私の耳元で、青年はトドメを刺す。
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