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「ちょっと、私は客よ!? 何てことするのよ!? 」
後を追いかけ、カバンを拾うなり叫んだ私に、銀髪の青年はゆっくりと近づいて来る。
怪しい光を放つ、ダークブラウンの瞳。
「それはこちらのセリフですよ。先ほどの行為は店の防犯カメラに記録されています。何なら、今から警察を呼びましょうか?」
まるで汚物でも見るような彼の視線に、思わず私は尻餅をつき、ガタガタと震えだした。
そんな……言いなりになるタイプだと思ったのに。
怖い……。
怯える私の耳元で、青年はトドメを刺す。
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