第3章:トキコ【厚顔無恥 2】

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「ゲホッ、ゲホッ!」 苦しみから解放された母親は、咳込みながら自分の喉元を押さえている。 「おばあちゃん、大丈夫!?」 「隼人……アンタも私に刃向かうつもりなのね。だったらもう……」 寄り添う2人に敵意を向けながら、再び立ち上がろうとした私は突然、金属バットで殴られたような頭痛に襲われた。 「うぅ……痛い……。イタイ……」 何が起きたの? 頭を抱え呻いている私の姿に、隼人は驚いていた。 「痛い……きっ、救急車……呼んで」 それからしばらくのたうち回った私は、動けなくなった。 何で、私がこんな目に……。 不満と疑問が渦巻きながらも、何かに引き寄せられるように、私の意識はそこで途絶えた……。
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