療育の基本

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見通しを持つことへの苦手をお子さんが持っている場合、 新しいことへのチャレンジや、スタートをするときは 安心できる状況と、成功につながる結果に導くことがポイントです。 闇雲に取り組ませて、不安をあおるようになってしまっては 次から子供は、新たなチャレンジを拒絶してしまいます。 まず安心できる状況とは、どんな状況か。 それは、できる限り“いつもと同じ“状況で タイミングとしては、本人の好きな(得意な)活動をしているとき 。 例えば長男の、"オムツを履かずに おしっこ"が課題なら いつもと違うのは、オムツを履いていない という状況だけ。 あとは、いつもの日曜の午後 庭で砂遊び のような、本人が好きで 夢中になり なおかつ いつもやっていること という状況でした。 そして、それを“トイレトレーニング“だとは、気づかせないこと。 あくまでも、プレッシャーを与えずに 自然に行うため 『まだおしっこ出ないだろうから、パンツで良いょ』と 安心させておく。 苦手なことや嫌いなことを 強要するよりは 偶発的にそれが起きるほうが、子供には抵抗が少ないからです。 準備と状況設定は、これでokとして。 目標の、"おしっこをする" は 最初から、完璧でなくて良いんです。 そこがトイレや、パンツを下ろした状態でなくても オムツを履いていない状態 であれば 目標は達成 と、ハードルは下げておく。 オムツがなくても、おしっこができれば 次のステップで“パンツをおろして“に、挑戦すればいいんです。 達成基準は、低めに。 これが二つ目のポイントです。 そしていちばん大切なのが、必ず成功させること。 長男は、砂遊びと水遊びに夢中になり 『おしっこ!』と叫んだとき 私はわざと 『オムツ取ってくる』と 家に入り ゆっくりとオムツを探しました。
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