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ひゅーるりー
ひらひら
木枯らし吹く中、雪が舞う。
「寒いけど後3周なー」
パカラッパカラッパカラッ
「はぁい」
厚着してモコモコになったカイサル先生がサラに本日のトレーニングの最終を告げる。
ふぃーっ!
柵に寄りかかって紫煙を吹かして
ぽいっ
「だから煙草のポイ捨てすんなっつってんだろーが!!」
バヒュンッ!
ゲシゲシ!
ゲシゲシ!
わりと遠くに居たのにすっ飛んできたサラ。
右前足の踵で火のついた煙草を消火。
その足でそのままカイザーの頭を踏みつける。
「あ、わり!つい癖で」
ごそごそ
ふぃーっ
反省しないサル、新しい煙草をケースから取り出し更に吹かす。
そしてそのまま
ぽいっとな。
ドリャーッ!
ぐりぐり
ゲシゲシゲシゲシ!
「だぁかぁらぁ!寝藁が燃えたらどうしてくれる!!」
煙草踏みつけサラ、怒鳴る。
「うっせーな!寝藁燃えたら新しい寝藁くらい買い与える甲斐性くらいあるっての!」
「悪どい金で?」
「真っ当な金だっつーの!」
先生のポイ捨てのせいでトレーニング中断。
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