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「やったな、117」
「これで勇者を殺せる、魔王様に喜んでもらえる」
巣に帰った僕達を待っていたのは、歓喜の声と笑顔だった。直ぐに残りの十匹の名前が埋まる。
「じゃあ、残りのゴールドは魔王様との宴に取っとこう」
誰かが言うと「それがいい」「そうしよう」と、あちこちから声が聞こえる。
「後は、一晩寝て勇者を殺すだけだ、安心して休んでくれ」
僕は皆んなと解散すると、転職する残り十九匹と同じ部屋に集まり、身を寄せ合って眠りについた――――
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