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入っている部分が熱い。明らかに人とは違う体温に早矢兎が驚くと、低く唸る様な声で「熱いでしょう」と上にいる虎彦が笑った。
入れては腰を浮かして出し、また入れては腰を上下させながら進め、最後は大きく勢いをつけて身体を落とし、全てを包み込んだ。のまれた早矢兎の方が反射的に声を漏らす。
滑らかな粘膜で締め付けながら扱かれる感触に早矢兎は思わず声を出しながら腰を浮かせた。形容し難い快感の塊が体内に生まれては自分を支配してゆく中で、微かに残っていた理性が薄らいでゆく。
自分を見下ろす青年の肌は内側から光っているかの様に美しい。彼の自信に満ちた視線に捕えられると心臓に打ち込まれた微細な痺れが甘く体を駆け巡る。
いくつもの季節を生き抜いてきた獣が突然死ぬ様に、虎彦が消えてしまうのではないかと早矢兎は脈絡のない恐怖を感じた。彼を逃すまいと腕を伸ばして抱き寄せ様としたが、胸の上に突かれた虎彦の手がそれを押しとどめる。
規則的な腰の動きはやがて速まって早矢兎を絶頂へと導いた。虎彦は自分の中に放たれた早矢兎の全てを受け止めた。満足した獣は恍惚の表情で虚空を見つめて自分の身体の中の様子に耳を澄ませている。
孔の奥に広がる精が取り込まれるのを待ってゆっくりと腰を浮かせると既に再び硬さを取り戻し始めていた早矢兎の陰茎が跳ねた。
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