2章

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すると、ユリカの腰に付いていたモンスターボールから、パルキアが出てきて、メガリザードンXとアシレーヌのバトルに割って入ってきた。 「パルキア、か。まさか空間を司る伝説のポケモンを隠し持っていた、とはな。」 と、俺は言う。まあ恐らくユリカのピンチと、レインを連れて行かれた焦りと悲しみの心に反応して、ボールから出て来たんだろう。 「パルキア…。貴方もレインが心配なのね。」 と言うユリカの言葉に頷いたパルキア。 「それにしても勝手に…。そういやある程度のランクになったトレーナーは自身のポケモンが何を伝えようとしてるのか分かるんだったな。」 「この子はβテスト時にレインとログインした時にゲットしたポケモンです。」 そうか、やっぱりな。 「そうか。アンタもβテストプレイヤーだったか。」 「まあ、クロキとレインはともかく、私は2人から贔屓してもらってて、100人中、最初のβテストプレイヤーになったから。ゼロさん達も?」 「まあ、当選したのは俺だけだけどな。」 「それにしてはリンさんもナギサさんも、とてもお強いですよね。」 「まあ、な。製品版が出た瞬間にガチプレイして追いつかれたんだ。因みに俺とリザードンもβテスト中に出会った。…っと、バトルが中断しちまったな。アシレーヌはともかく、パルキアはまだまだ暴れ足りないようだが、どうする?」 と、俺は言う。 本心は俺が強敵と戦いたいだけ何だが。 「パルキアもゼロさんのリザードンと戦いたいそうです。相手していただけますか?」 「ああ、勿論だ。さあ来い!空間を司る伝説の力、俺達に見せてくれ!」 こうして俺達はパルキアとの戦闘に突入した。
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