2章

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リン視点 ポケモンセンターの借りてる部屋のベッドに気を失ったゼロを寝かせた。 「ゼロ君…。」 私は目を覚まさないゼロ君を看病していた。 「お兄のポケモン、ジョーイさんが回復させてくれたので受け取ってきました。…リンさん、お兄なら大丈夫ですよ…。」 と言うナギサちゃん。 すると、リザードンとゲッコウガがボールから出てきて、主であるゼロ君を心配そうに見ていた。 「ゼロ君…。皆心配してるから、早く目を覚まして…。」 私はゼロ君の手を握りながらそう言った。 リン視点終了 ユリカ視点 「ゼロさん、大丈夫でしょうか…。」 と私が呟くと、 「心配ない。1日くらい寝てれば起きるだろう。俺としてはケリがつかなかったから不完全燃焼だが。」 とパルキアが言う。 そしてパルキアはユリカの方を見ながら、 「お前…今、私の思いを読み取っただろう?」 と言い、ユリカは 「ええ…どうして、そんな事が………っ!//」 と何かに気づいて顔を赤らめていて、パルキアはその彼女を愛おしそうに目を細めながら見つめて、 「…どうやら気づいたみたいだな。そう、あの時からだ―…お前がネクロズマと戦ったあの時、ネクロズマと相討ちしたその衝撃でお前の体は硬直し、その上、血の気がなくなったように体が冷え切っていた…その時に私は、生まれたままの姿のお前をしばらくの間、抱きしめ温めていた、私の肌でな…。その時に、私はお前と一体感を覚えた…それはまるで人間の男と女が交わるかのような感覚を……そう、あの時から私はお前に恋心を抱いたのだ…だから、お前の心が分かる…お前だって、私の気持ちは分かっているだろう?だから、お前も私の心が分かるのだ…ゼロ達とはまた違うかもしれないが、シンクロ出来るのはそのおかげだろう。もしお前がそのシンクロを深めたいと言うのなら…」 と言い、それに対して彼女は 「また貴方とそのようにすれば、シンクロを深められると…?//」 と言い、パルキアは 「ああ…だが、シンクロを深めるという事はお前の体に負担をかけるという事になる…だから、よく考えないとな…。それに今のお前に最も必要なのはレインだろう。レインには私も恩がある。ユリカと出会わせてくれた。だからゼロが全回復したら奪還に行こう。」 と言った。 ユリカ視点終了
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