1章

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「無事ゲットできたぞ。」 と言い俺はゲッコウガの入ったボールを見せる。 「プレミアボール…。」 「本当にレイドボスをゲットする時みたいだね…。」 と、リンとナギサが言うと、 「そこはアプリに忠実らしいですよ。」 とユリカが言った。 「ボスポケモンって何匹も出てくるのか?」 「それはランダムです。1日で何匹も出てくる時もあれば、数日に一度の時もあります。」 俺が質問すると、ユリカがそう答えてくれた。 「それにしても変ですね、メガシンカやフォルムチェンジなどで特性が変わったり、ある程度トレーナーのランクが上がっていない限り、夢特性のポケモンは出ない筈だったんですが…。」 「「「!?」」」 「これはバグなのでしょうか。一度ログアウトして調べられれば良いのですが、わたしもログインしてしまった為、閉じ込められた状態なんですよね。」 と苦笑いをしたユリカ。 「…いや、バグじゃない。これは根拠はない。ある程度トレーナーのランクって言ってたな。もし俺が来る前に既にゲッコウガを囲んでいたトレーナーの中にそれに達しているトレーナーがいたとしたら…。それかゲームに干渉できる奴がその場にいた。」 と俺が言うと、 「!そうなれば、自然と夢特性ポケモンになる!」 「さすがお兄!」 上からリン、ナギサ。 「そんなランクの高いトレーナーいましたっけ…。」 と呟くユリカに、 「これは憶測でしかないから確証はないが、1人だけいるんじゃないか?前者も後者も当てはまる奴が。」 「誰々?」 「…!?」 リンは気付いたようだな。 「そう、開発者兼ゲームマスターの柳川黒樹だ。まあ今はこの場にいないから、柳川黒樹も出てこないとは思うが。ゲームは傍観ほど退屈なものは無いからな。」 と言う俺。 「…クロキ…。」 そして夜が来たので、宿を探すことにした。 「え、ポケモンセンターあったのかよ!?」 「えぇ!?じゃあ昨日の宿の代金って無駄だったってこと!?」 「それならオーダイルの育成に力を入れておくべきだったぁ!」 上から俺、リン、ナギサ。 それを見て苦笑いを浮かべるユリカ。
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