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「無事ゲットできたぞ。」
と言い俺はゲッコウガの入ったボールを見せる。
「プレミアボール…。」
「本当にレイドボスをゲットする時みたいだね…。」
と、リンとナギサが言うと、
「そこはアプリに忠実らしいですよ。」
とユリカが言った。
「ボスポケモンって何匹も出てくるのか?」
「それはランダムです。1日で何匹も出てくる時もあれば、数日に一度の時もあります。」
俺が質問すると、ユリカがそう答えてくれた。
「それにしても変ですね、メガシンカやフォルムチェンジなどで特性が変わったり、ある程度トレーナーのランクが上がっていない限り、夢特性のポケモンは出ない筈だったんですが…。」
「「「!?」」」
「これはバグなのでしょうか。一度ログアウトして調べられれば良いのですが、わたしもログインしてしまった為、閉じ込められた状態なんですよね。」
と苦笑いをしたユリカ。
「…いや、バグじゃない。これは根拠はない。ある程度トレーナーのランクって言ってたな。もし俺が来る前に既にゲッコウガを囲んでいたトレーナーの中にそれに達しているトレーナーがいたとしたら…。それかゲームに干渉できる奴がその場にいた。」
と俺が言うと、
「!そうなれば、自然と夢特性ポケモンになる!」
「さすがお兄!」
上からリン、ナギサ。
「そんなランクの高いトレーナーいましたっけ…。」
と呟くユリカに、
「これは憶測でしかないから確証はないが、1人だけいるんじゃないか?前者も後者も当てはまる奴が。」
「誰々?」
「…!?」
リンは気付いたようだな。
「そう、開発者兼ゲームマスターの柳川黒樹だ。まあ今はこの場にいないから、柳川黒樹も出てこないとは思うが。ゲームは傍観ほど退屈なものは無いからな。」
と言う俺。
「…クロキ…。」
そして夜が来たので、宿を探すことにした。
「え、ポケモンセンターあったのかよ!?」
「えぇ!?じゃあ昨日の宿の代金って無駄だったってこと!?」
「それならオーダイルの育成に力を入れておくべきだったぁ!」
上から俺、リン、ナギサ。
それを見て苦笑いを浮かべるユリカ。
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