1316人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「そうか、確かお姉さんの同級生って言ってたな」
「そうですよ」
「及川が狙ってること、、お姉さんは知ってるの?」
「狙ってませんよ!」
あまりにドンピシャで昔の修羅場を言い当てられた偶然に慌てた私は大声をあげてしまった。
ちょうど社員食堂からの流れと合流したので私は慌てて口をつぐんだ。
遼太郎本人もいたからだ。
そのグループには市川さんもいた。
「ま、僕は当然ながら及川応援だ」
ドスンと背中を叩かれる。
「頑張れよ」
「だから違います」
エレベーターの列に加わったところで会話はタイムアウトになったけれど、この昼休みが一因となり、それから数日が過ぎたある日、私は遼太郎と初めて衝突することになるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!