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タイミングよくホームに滑り込んできた電車に乗り込んでようやく私は安心した。
でも今度はひどく恥ずかしくなってきた。
バカ、バカ。
遼太郎が追いかけてくるはずもないのにあんなに急いで、自意識過剰なバカだ。
きっと遼太郎は呆れ返って一瞥しただけで、さっさと丸の内線に向かっただろう。
乗り換えの渋谷までは何駅もある。
ひどく疲れを感じていたので、ちょうど開いていた席に座り、ぼんやり周囲を眺める。
飲み会帰りの賑やかなグループやら、無表情にスマホをいじっている人やら、いつもと変わりのない夜の電車に揺られていると、考えたくはないのに、遼太郎に言われたことに頭が回帰していく。
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