第一章 千年時計

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 俺が西崎を気にしてしまったせいなのか、、西崎の映像に切り替わってしまうと、預けていた兎屋にはいなかった。西崎は、どこかの部屋の一室にあるベッドで、男を乗せて激しく交わっている最中であった。 『浮気ではないよ。そういう関係ではない。西崎は下半身の感覚が鈍いようで、不安で男を求めている』  携帯電話が動き出し、谷津のコメントが入っていた。谷津が、俺が西崎を見ていると気付いた事も凄いが、ここで携帯電話が使えるというのも知らなかった。しかし、光二が心臓を押さえているので、使用しない方がいいだろう。
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