第二十二章 北の森に朝は来るのか

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 客が来たので、トレーを出しモーニングを開始する。俊樹の料理の腕は確かで、誰も料理人が変わったと気付かない。 「代替わりか……」  モーニングが終わる頃になると、望都がやってきて、八重樫と同居することにしたと告げて行った。  望都もこちらの世界で、看護士になるべく一歩を踏み出したらしい。しかし、八重樫と一緒に住むなど、かなり凄い。 「志摩、夏休みには日本を一周して来ようか……」  俺たちも、前に進んでゆきたい。  外に出ると快晴で、太陽は眩しく輝いていた。 『影は闇に非ず』 終
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