第1章

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 これでなくては、菱川班ではなかった。このチームはただ堅苦しいだけのトップチームではないのだ。だが、ジョージ亡き今、新たな課題が生まれていた。  副指揮官をどうするか? さらに欠員となった一名をどう補充するか? それはチームワークだけでなく、チーム全体の戦力を左右する問題だった。  タツオは真剣な顔でいった。 「みんな、きいてくれ。ジョージが戻ってくるのを待ってはいられない。ここでぼくは副指揮官を指名しようと思う。みんなの意見があるなら、きかせて欲しい」  6人は巨大な3Dホログラフのスクリーンに橋の集合していた。眼下ではまだ氾の港に集合した大艦隊が浮かんでいる。
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