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怪我したのは頭だから、保健室では手に負えないということになり、秋哉は校医に付き添われて病院に行くことになった。
車を横付けするから、ゆっくり職員玄関まで来るようにいわれ、秋哉はテッペーと一緒に向かっている。
「……なぁアキ」
「ん」
頭の血止めのためのタオルが、赤く染まってきている。
テッペーは、
「お前、誰の恨みを買ったんだ？」
秋哉は、
『何を言われているのかわからない』
という顔をした。
「へ？」
マヌケな顔で、マヌケな声を出す。
「へ、じゃねーよアキ。お前、どこの誰をフったんだよ。俺の知らないところで、誰をナンパしたんだ？」
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