2.ラファエル(守護天使)

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「……気づいてたのかよ、ハル」 「気づかないわけがあるか。だけどお前にも訳があるんだろうと、見ないフリをしてた。だが」 チラリと鈴音を見上げて、 「鈴音にまでこんなに心配をかけて。黙っていられるわけがないだろう」 秋哉は、ようやく思い出したように、鈴音の顔を見た。 鈴音は何も言わないが、体の前で両手を組んで、秋哉のことを心配そうに見つめている。 いつも、秋哉の怪我を一番心配してくれるのは鈴音だ。 今回も学校からの連絡に、肝を冷やしただろう。 春一と合流するまで、心細い思いをさせたかもしれない。 「スズネ、ごめん」 秋哉は素直に頭を下げた。 そして、 「中学んときのトモダチと会ってたんだ」 それから、 「でもそいつ、もう死んでるっていうんだ」
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