4.ミカエル(守護神、そして死の天使)

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それは、誰ひとり、思いもよらない解答だった。 安井穂希は神部という親友を失って、自分だけが生きていることを、『ズルい』と思い込む。 「神部は、そんな安井をオレに止めて欲しかったんじゃないのかな」 秋哉は空を見上げて、 「そうじゃないのか神部」 誰もいない宙に話しかけた。 もちろん応えるものは、何もない。 だけど安井は、 「――」 何かに打ちのめされたように、真っ青になっていた。 秋哉はそんな安井の肩に、そっと触れる。 それから、 「お前と神部がすっげぇ親友だったのは、オレもよく見てきたよ。だから言える。神部はお前のことをズルいなんて思ったりしねぇ。そんなヤツじゃなかっただろう。なあ安井、お前のことをズルいって言ってるのは、結局、お前だけなんだよ」 「……」
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