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「もちろん、孔明が嫌じゃなければだけど……」
「いいよ。」
孔明の返事に、涙が止まった。
「そうだな。明日は千晶と一緒に、パーッとクリスマスやるか!」
そう言って孔明は、急に立ち上がると、『んー!』と背伸びをした。
「いつまでも腐っていると、ららに笑われるからな。」
「そうだよ。」
そして私達は、雪が止んだ次の日。
クリスマスの飾りや、食材を買って来て、夜二人でパーティーをした。
もしかしたら、ひな野さん来ないかなと思ったけれど、彼女なりに気を遣ったらしい。
一晩、一度も尋ねては来なかった。
「孔明、好きだよ。」
さらりと言った、告白の言葉。
「ああ。俺も千晶の事、好きだぜ?」
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