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もう。
その好きが、何の好きなのかが、一番重要だって言うのに。
「じゃあ、クリスマスだからHしておく?」
無理してひな野さん風に言ったら、孔明から頭を叩かれた。
「そう言う事は、女の口から言わない。」
唇を尖らせて、頭を摩った。
「だってそうでもしないと、孔明、抱いてくれないじゃん。」
「そんな事ないって。」
私は、ゆっくりと振り向いた。
「千晶が俺を好きなのは、知ってた。」
「え……ええええ!」
余りの驚きに、一歩下がってしまう。
「でも、俺にとって千晶は大事だから、そう簡単に手は出せないんだよ。」
そう言った孔明の顔が、赤く染まっている事を、私は見逃さなかった。
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