第5章 放心状態

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「あーあ。今日も天気いいなぁ。パチンコにでも、行ってくるかな。」 「本当に、それしか頭がないんだね。」 あのクリスマスの後、私達は付き合うようになって、孔明はバイト先で雇って貰えるようになった。 「まあ、趣味みたいなものだからさ。」 「はいはい。」 まあ、これでも以前よりは、よくはなったかな。 「はぁ。ららちゃん、元気にしてるかな。」 何気にそんな事を、口にしてみた。 「そうだな。あいつの事だから、また家を抜け出して来たりしてな。」 「ははは、そうね。」 そして、冬の青空を見ながら、孔明が言った。 「ららは、天使だったのかもしれないな。」 「天使?」 「ああ。俺と千晶を繋ぐ、天使。」
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