いつまでも、あると思え親子の絆

6/6
前へ
/15ページ
次へ
「よっしゃ! とりあえず数年でも一般人とかけ離れた生活しとったわけやし、この経験を活かし自叙伝でも書いて大ヒットさせたるわ!」 「タイトルはなんなん?」 「せやな……」  幣次はゴソゴソとポケットをまさぐると、最後に残った全財産を取り出した。  そして黄金色の真ん中に空くその穴から、世界でたったひとつの、かけがえのない天からの贈り物のあどけない顔を覗き見た。 「……“銭の節穴”、で決まりやな!」  ◎おしまい◎
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加