第一章 千年時計

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 喫茶店ひまわりでバイトをしていると、同じく学生の俊樹(としき)がやってきた。 俊樹は、日中は調理師学校に通い、夜はここで店員をしている。 「上月さん、店員を代わります」  そこで、俊樹も外の異様な殺気に気付いた。 「上月さんの周囲は、物騒ですよね。俺、何の能力もない×で、少し情けないです」  しかし、俊樹はここで料理をしている多美の元で修行をしていた。 俊樹の料理は、真面目でおいしい。 多美も、後は俊樹が経験を積めば、一人前の料理人になると言っている。 「俊樹は、凄いよ。情けないのは俺だよね」  俺が元凶で、トラブルがやってくるのだ。
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