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「李下さん大丈夫でしょうか?」
「李下が負けるようならば、俺でも危険だな……」
李下は、村でも五強に数えられる×であった。
李下が苦戦する相手ならば、守人様である俺でも勝つのは難しい。
「時間だから、行くね。帰りに志摩をお願いします」
「はい」
志摩は、自分では移動できないので、俊樹に頼んでおく。
俺が喫茶店ひまわりから出て、通路に出ると、殺気は更に強くなっていた。
部屋に入ると、黒川もピリピリとしていた。
しかし、李下の戦闘中に黒川が出ると、戦闘方法の異なりから戦い難くなってしまう。
「相手は、直江津だそうです」
「暗躍部隊の、化け物か。李下も苦戦しているな」
名前だけで、黒川は相手を特定していた。
俺は、黒川にコーヒーをいれると、リビングの椅子に腰を下ろした。
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