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「ミカゲヤですか?聞いた事はないですね」
すると、奥の部屋から、黒川が出てきて冷蔵庫を漁っていた。
「御影屋ではないのかな。そういう店が村にはあったな……」
黒川は、やはり×であったが、こちらの世界でホストをしていた。
×は様々な形の者が産まれるが、基本は人の形をとっている者が多い。
しかも、黒川は人が振り返って更に二度見したくなるような、
綺麗な顔と姿をしていた。
「上月が、生まれて頃には無かった、かな……」
やや寝ぼけていても黒川は綺麗で、かっこよく、見つめられると俺は目を逸らす。
黒川は、黒い髪に、くっきりとした黒い瞳で、整った顔をしているうえに、眼力が凄い。
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