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「羽庭君、りなちゃんちでクリスマスパーティするから、来ない?」
クラスの女子たちが僕の机を囲んできた。
「ごめん。父が海外の個展から帰ってきたばかりだから、家族で過ごすんだ。」
「海外で個展?!すごーい!」
父は海外でも有名な陶芸家だ。
僕も陶芸で賞をいくつかとっている。
しかし、僕が情熱を燃やすのは、古代から伝わる魂と美の具現体
HA・NI・WA!
『埴輪』だ!
でも、女たちは僕の容姿と肩書しか見ないし、父は作品と認めてくれない。
僕の魂を真に理解してくれるのは、彼だけだ。
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