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〇〇さんちの子供は、遊び歩いている、だとか、あそこのお家の旦那さんは、浮気しているだとか、子供の耳にすら届くほど、井戸端会議というものに熱心になりすぎた大人達は、気付かないほど熱中していたものだ。
ゴミがあらかた、集まったら、今度は、そのゴミ袋をざっと外から見て、違反がないかの確認だ。今日は、燃えるゴミの日なので、ゴミ袋は黒い袋で中身はうかがい知れないが、ゴミ袋を移動する時に、明らかに違反していると思われるゴミを見つけた。ゴミ袋を持ち上げると、明らかに缶の音がしたのだ。
「はあ、信じられない。なんでゴミの日を守れないの?」
康子は、気持ちが悪いが、仕方なくその違反していると思われるゴミ袋を開く。
「やっぱり・・・。」
思った通り、燃えるゴミとビールの空き缶が混在している。
康子は、マジックをポケットから出すと、紙切れに「このゴミは、違反です。持ち帰ってください。」と書いて、そのゴミ袋に貼り付けた。
「こんなことしたって、どうせこういうことする人って持ち帰らないのよねえ。」
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