第1章 腐れ縁たち

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アイツと出会ってかなりたった… 私たちは、高校生になった。気持ちのよい春風に新品で少し大きいめの制服に新品のスクバに茶色いローファ。 姿見を見ながら 「やっぱ似合ってないかなぁ…ちょっと違和感あるなぁ」 そんな事を口にしながら見てると 廊下から母が呼ぶ声がした 「ごはんよー、入学式初日に遅刻なんてしたら大変よー!」なんて少し焦った声で私を呼ぶ 「はーい!今行きます!」と返事を返しスクバとローファを持ち立ち上がる。 「あ、忘れてた…」 慌てて机の上に置いてある吸入器と財布をスクバに入れる。 「…あぶない…あぶない…」と言いながら部屋を出てリビングに向かった。
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