第1章 腐れ縁たち

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リビングに行くとテーブルには、朝ごはんが並んでいた。 「お姉ちゃーんおそーい!」と言いながら食パンを食べる弟の涼(りょう)。 「ごめん」と言いながら私は、席につく。食が細い私は、あまり朝は食べれないからいつも少なめ… 食パン半分に牛乳、ベーコンに目玉焼きに刻んだキャベツ。少ないってよく弟は、言うけれど私には、このぐらいがちょうどいい… 「そういえば、入学式行けなくなったのよ…急に会議をやることになって…ごめんなさいね。あとで写真だけ撮らせて」と母は、申し訳なそうに私に言う 「……大丈夫!お母さん仕事頑張ってね」と言い笑って見せるけど 本当は、来てほしかったなぁ なんて思う気持ちがあるけれどワガママなんて言えないから 我慢…我慢 「ほら、もうそろそろ出たら?間に合わなくなるわよ」と母 私は、薬を飲みすぐに歯磨きを済ませコートを着て玄関に向かった… ローファを履いて 「じゃあ行ってきます!」と言い扉を開けた。
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