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外に出ると相変わらずいつものようにアイツが待っていた。
「おそよー、入学式当日に寝坊とか相変わらずだな夏樹」といい意地悪な顔で笑う。
「そっちこそ、相変わらず上から目線。生まれた順的に私の方が上なんだけど?」
「一つ違いだろバーカ」
「は!?バカって言った方がバカじゃん!!」
「は?お前より頭の出来はこっちが上なだよアホ!」
「アホじゃ……ないし……」
確かに私バカだし周りの子みたいに普通に出来ないし……
どうせ私なんか……
ぎゅっとスクバの持ち手を握りしめ…なにも言えなくて黙ると
「……!?わ…悪かった!!んな泣きそうな顔すんな!!言い過ぎた!!入学式そうそう泣くな!!笑え!! 」などと焦った声で言ってくる。
「うぅ……光太郎………」
「ほら、行くぞ」と言い私の手を引いて歩き始める。
「…うん…」
背を向けながら光太郎は…
「それと、学校にいる時は新井って呼べよ…なんつうか…恥ずかしいからさ……」
「うん……分かった」
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