初恋、そして封印-2

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「そんな心配、要らないよ。否定しといてよ。あの人ちょっと怖いから苦手だもん。私、優しい人の方がいいし、クラスに好きな人いるし」 言い過ぎだと思うのに、致命傷を悟られまいと口が必死に言い立てる。 これ以上耐えられないと思った時、ようやく姉は腰を上げた。 「そっか。良かった。安心した」 床のお盆を拾い上げてから、姉はドアの前で振り返った。 「でもさ、遼太郎のこと怖いかもしれないけど、嫌わないであげてね。だって……」 だって……? 姉の照れたような微笑みは、こんな時でも私に何かを期待させる。 たとえ次に来るのがどん底であっても。
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