初恋、そして封印-2

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遼太郎が迎えに来て、三人で家を出る。 姉が遼太郎に並び、私は彼らの後ろを歩いた。 おでこ全開の顔を常に見られるよりは、この方が気楽でいい。 途中でばったり出会った近所のおばさんは、やはり姉の浴衣姿を絶賛した。 姉ばかりが褒められるのは慣れているので、さほど傷ついたりはしない。 ただ、遼太郎の前なのが居心地悪かった。 二人の後ろを歩きながら、こっそり前髪を引っ張り出してみる。 でもスプレーで固められた前髪はトサカのように立つばかりで、余計におかしくなった。 仕方なく手探りでヘアピンを探し出し、そこに前髪を押し込む。 きっと前より変になってしまっただろう。 花火大会前の町はとても賑わっていて、時折前の二人についていくのが難しかった。 誰かとぶつかりそうになって立ち止まり、また急いで二人を追いかける。 その度に遼太郎が気づいて止まってくれるのが嬉しくもあり、申し訳なくもあった。 そのうち自分が余計なコブに思えてきて、私はおさまりの悪い三人連れにしたことを後悔し始めた。 やっぱり誰か男子を誘った方が良かったのかな……。 でも、屋台が並ぶ会場に着く頃には気分が浮き立ってきて、そんなことは忘れてしまった。
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