二人の時間-1

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それから遼 太郎は腕時計を見て少し考えた。 「見に行くか?今日はもう仕事も終わったし、今から行けばまだ作業しているとこ ろを見られる」 「どこに?何を?」 「橋梁工事」 「いいの?」 「逆にお前はいいのか?もうクタクタだろ」 「疲れてないよ!」   暑さも疲れも忘れて、私は飛び上がった。 そんな私を見て遼太郎も笑う。 「遠くから見るだけな。たしかに不動産業界だと、建築工事に立ち会うことはあって も、大規模な土木工事はあまりかかわりはないもんな」
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