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それから遼 太郎は腕時計を見て少し考えた。
「見に行くか?今日はもう仕事も終わったし、今から行けばまだ作業しているとこ ろを見られる」
「どこに?何を?」
「橋梁工事」
「いいの?」
「逆にお前はいいのか?もうクタクタだろ」
「疲れてないよ!」
暑さも疲れも忘れて、私は飛び上がった。
そんな私を見て遼太郎も笑う。
「遠くから見るだけな。たしかに不動産業界だと、建築工事に立ち会うことはあって も、大規模な土木工事はあまりかかわりはないもんな」
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